
「男性でも育休って取れるの?」

「1年も仕事を休むなんて現実的なの?」
僕自身、会社に「1年の育児休暇を取りたい」と伝えたとき、正直かなりの勇気が要りました。
しかし、実際に1年育休を取得してみて分かったのは、“思っていた以上に得るものが多い”ということです。
赤ちゃんの成長を毎日そばで見守れる喜び、夫婦で協力しながら過ごす時間、そして“父親としての自信”が自然とついていきました。
もちろん、不安もありました。
「給料はどうなるの?」「職場の反応は?」「本当に1年も休んで大丈夫?」
そんな疑問を抱きながらも、一歩を踏み出した経験があります。
この記事では、実際に1年の育休を取得した男性のリアルな体験談とともに、
制度面で迷いやすいポイントを「初めてでも理解できる」ように整理しています。
この記事で分かること👇
これから育休を取ろうか迷っている男性、
あるいは「夫にも育休を取ってほしい」と思っている女性にも、
“育休のリアル”を知るきっかけになる記事になっています。
体験談をメインにしている記事なので、より詳細を知りたい方はこちらをチェック👇
1. 男性の育休取得は“特別なこと”じゃない時代に
少し前までは、「男性が育休を取るなんて珍しいね」と言われる時代でした。
実際、僕が職場に「1年間の育休を取ります」と伝えたときも、最初は“驚き”の声が多かったのを覚えています。

しかし今では、「男性の育休」は当たり前の選択肢として広まりつつあります。
政府も「2025年までに男性の育休取得率50%」を目標に掲げ、企業も制度整備を進めています。
厚生労働省の最新データによると、2023年度の男性育休取得率は17.8%。
まだ半数には届かないものの、わずか5年前の約2倍まで上昇しています。
「育休=女性だけのもの」という時代は終わりつつある!
とはいえ、実際の現場ではまだまだハードルもあります。

職場に迷惑をかけるんじゃないか

上司にどう切り出せばいいかわからない
このような不安を抱く男性は少なくありません。
僕自身も最初はそうでした。
でも、勇気を出して行動したことで、「家族の絆」や「自分の時間の使い方」に対する考え方が大きく変わったのです。

特に印象的だったのは、同僚からの言葉でした。

正直うらやましい。自分も子どもが生まれたら育休を取りたいと思った。
この一言で、「あ、僕の選択は間違っていなかったんだ」と確信しました。
誰かが一歩を踏み出すことで、次の人の背中を押せる。
それが男性育休の本当の意義なのかもしれません。
ここで伝えたいポイント👇
男性育休は“特別なこと”ではなく、今や社会全体が推進している制度
「前例がない」「取りづらい」というのは過去の話
あなたの一歩が、次の誰かの勇気につながる
次章では、そんな「男性の育休」を制度面からわかりやすく解説します。
「期間はどのくらい?」「1年も取れるの?」「パパ育休って何?」
といった疑問を、実際の取得経験を交えながら説明していきます。
2. 男性育休の制度をわかりやすく解説
男性が育休を取るとき、まず壁になるのが「制度が複雑すぎて分からない」という点。
僕自身、申請前にネットで情報を調べても、専門用語や条件が難しくて頭が混乱しました。
でも、実際に制度を使ってみると、思ったよりシンプルなんです。
ここでは、初めてでもスッと理解できるように、男性育休制度の基本を整理します。

男性が取得できる育休の基本ルール
まず押さえておきたいのは、男性も女性と同じく、法律上「育児休業を取る権利」があるということ。
会社の許可制ではなく、申請すれば原則誰でも取得可能です。
育休を取得できる最低限の条件は、以下の2つ。
つまり、ほとんどの正社員が対象です。
また、契約社員やパートでも、上記の条件を満たせば取得できます。
育休は“会社が許可する制度”ではなく“法律で保障された権利”
上司や人事に遠慮する必要はありません。
育休は最長でいつまで取れる?(最大2歳まで延長可能)
基本の育休期間は、子どもが1歳になるまで。
しかし保育園に入れない場合などの特別な事情があれば、
1歳6か月、さらに2歳まで延長が可能です。
僕の場合、最初から1年の育休を希望していたため、
「子どもが1歳になるまで」を目安に計画を立てました。
ただ、実際に保育園の入園時期を考えると、1歳半までの延長を想定しておく方が安心です。
特に4月入園のタイミングに合わせる家庭が多いため、年度をまたぐケースでは「1歳→1歳半→2歳延長」の選択肢も視野に入れましょう。
1歳までに復職予定でも、申請時に「最長2歳まで」取れる制度を理解しておくと、
想定外の延長にも柔軟に対応できます。
「パパ育休(出生時育児休業)」とは?
2022年に新設された制度で、今最も注目されているのが「パパ育休(出生時育児休業)」です。
これは、子どもの出生後8週間以内に、最大4週間まで分割取得できる制度。
通常の育休とは別枠で取得できます。
例えばこういう使い方が可能です👇

仕事の都合や家庭の都合に合わせて、柔軟に対応しやすい制度です。
育休取得の申請方法とタイミング
「取りたい」と思っても、いつ・どう申請すればいいのか迷いますよね。
申請の基本的な流れは次の通りです

- 育休希望日の 1か月前までに上司または人事に申請書を提出
- 会社が就業規則に基づき受理
- 産休・出産後のタイミングに合わせて開始
実際には、上司との話し合い→人事への正式申請→承認という流れです。
早めに相談しておくことで、業務引継ぎや社内調整もスムーズになります。
ちなみに僕は半年前に伝えました!
会社によって異なる「運用ルール」に注意
ここが意外な落とし穴です。
法律で保障されている制度でも、会社によって“運用ルール”は異なります。
- 育休開始の申請期限(1か月前/2週間前など)
- 有給休暇と併用できるか
- 育休中の社会保険料の扱い(免除の申請が必要か)
僕の会社でも、実際に育休届とは別に社会保険料免除申請書を提出する必要がありました。
制度の概要だけでなく、自社のルールを必ず人事に確認することが大切です。
まとめ|男性育休の制度は「思ったより取りやすい」
正直、申請前は「制度が難しそう」と感じていましたが、
実際に使ってみると、想像以上にシンプルで柔軟な制度でした。
僕が強く感じたのは、
「育休は“休み”ではなく、“家族との時間を作るための選択”」

次章では、そんな育休中のリアルな生活や、家族・職場の反応を交えながら
「男性が1年育休を取るという選択」がどんなものだったのかをお伝えします。
3.育児休業給付金のリアル|実際の振込金額と注意点
育休を取る上で最も気になるのが「収入面」。

僕も最初は「1年間も休んだら生活できるのか?」と不安でいっぱいでした。
ですが、実際に体験してみると、育児休業給付金の制度は想像以上に手厚く、安心して育休を取れる仕組みになっています。
ここでは、僕が実際に受け取った金額とあわせて、仕組みをわかりやすく解説します。
育児休業給付金とは?【支給率80%も可能!】
育児休業給付金は、1歳未満の子どもを育てるために仕事を休む人が受け取れる給付金です。
雇用保険に加入していて、一定の条件を満たす場合に支給されます。
支給額については、
育休開始から6か月までは 休業前の賃金の67%
7か月目以降は 賃金の50%

つまり、収入の半分以上は国がサポートしてくれる仕組みになっています。
さらに、男性は子どもの誕生から8週間以内、女性は産後休業後8週間以内に、
夫婦そろって14日以上の育休を取ると「出生後休業支援給付金」もプラスで支給されます。
この場合、最初の28日間は給付金の合計が 賃金の約80%(手取りでほぼ満額) になるんです。
「夫婦で協力して育休を取るほど、経済的な支援も手厚くなる」制度です。
実際の振込スケジュール(体験談)
「いつ振り込まれるの?」という質問をよく受けます。
僕のケースでは、最初の振込は育休開始から約2か月後でした。
その後は2か月に1度のペースでまとめて支給されます。
僕の支給スケジュールは以下のとおりです。


このように、2ヶ月分がまとめて振り込まれる仕組みになっています。
最初の支給まで少し時間がかかるため、育休開始前に1〜2ヶ月分の生活費を確保しておくと安心です。
僕たちの場合は、ママも育休を1年取得しているので、夫婦ともに支給されていました。
社会保険料が免除されるのも大きなポイント
育休期間中は、健康保険料・厚生年金保険料が免除されます。
つまり、支給額が減っても手取りの減少幅は意外と少ないです。
僕の家庭では、保険料免除によって月に約4〜5万円の節約になりました。

さらに会社によっては、**企業独自の上乗せ支援金(例:給料の10〜20%分を会社が補填)**が出る場合もあります。
勤務先の人事部や社内ポータルで確認してみましょう。
税金はどうなる?確定申告は必要?
多くの方が誤解しているポイントですが、
育児休業給付金は「雇用保険」から支払われるため、所得税や住民税の課税対象外です。
つまり、確定申告は不要。
ただし、育休前の給与やボーナスがある場合は、通常どおり年末調整で処理されます。
4.実際に1年間育休を取ってみて分かったリアルな現実
「1年間の育休」――正直、取得前は不安だらけでした。
でも今振り返ると、育休は“仕事のブランク”ではなく、“人生の学び期間” だったと思います。
ここでは、僕が実際に1年間の育休を取って感じたリアルを、良かったこと・大変だったことの両面からお伝えします。
職場の反応は?実際に言い出すまでの葛藤
最初に壁となったのは、やはり「職場でどう伝えるか」でした。

僕の会社では男性育休の前例が少なく、最初は**「本当に1年も取るの?」という反応**が多かったです。
上司からは、「半年でもいいんじゃないか?」と提案されました。
でも、自分の中で「家族と過ごすこの時期は今しかない」と思い、勇気を出して1年と伝えました。
結果的には、きちんと引き継ぎと計画を示すことで周囲の理解を得られたんです。

特に、育児中の女性社員からは「男性で1年取るなんてすごい!応援してます」と言ってもらえました。
この経験から感じたのは、
**「育休は周りの理解を得るための説明力も大切」**ということです。
夫婦で育児を“共同戦線”にできた1年
育休中の最大の変化は、妻と完全に“チーム育児”ができたこと。
夜泣き対応や離乳食、予防接種のスケジュールなど、今まで「ママ任せ」になりがちなことを一緒にできました。
例えば、妻が一人で外出できるようになったこと。
「たまには一人でカフェ行ってきなよ」と言えるようになったのは、
僕が家にいて育児を分担できたからこそ。
結果的に夫婦の会話が増え、お互いのストレスが減り、関係もより穏やかになりました。
育休中に得られたこと👇
- 家事・育児スキルが格段に上がった
- 妻への感謝が増えた
- 子どもの成長を“毎日目の前で見られる”幸せ
育休中の生活リズムと時間の使い方
最初の頃は、「1年間も何をすればいいの?」と思っていました。
でも実際は、やることが山ほどあります。
一日のスケジュールはこちらを見てみてください👇
この生活を続けて感じたのは、「育児は仕事以上にマルチタスク」ということ。
仕事には始まりと終わりがありますが、育児には存在しません。
ただの休暇ではなく、家族の運営そのものでした。
想像以上にありがたい「給付金制度」
実際、1年間の育休を取るうえで不安だったのが「収入面」。
でも、育児休業給付金が想像以上にしっかりしていました。
給付の割合は以下の通りです。

さらに社会保険料も免除されるため、手取りの減少は意外と少なかったです。
僕の場合、生活を工夫すれば十分成り立つ水準でした。
💡 コツは「固定費を減らすこと」。
サブスクや保険を見直し、外食を減らしたことで、
「節約生活」というよりも「丁寧な暮らし」に変わりました。
男性が1年育休を取るデメリットも正直に
もちろん、良いことばかりではありません。
正直なところ、復職への不安は常にありました。
1年も離れると、チームの体制が変わっていたり、新しいシステムが導入されていたり…。

でも、それを恐れて動かないのはもったいないです。
僕は、育休中の時間でパソコンスキルやAIについて学びました。
このおかげで、逆に自信がついたくらいです(笑)
結果的に、**「育児経験が仕事の視野を広げてくれた」**と感じています。
周囲の反応
親や友人、近所の人の反応もいろいろでした。
年配の世代からは「男が1年も家にいるなんて珍しいね」と言われましたが、
同世代の友人たちからは「羨ましい」「自分も取りたい」と声をかけられました。
詳しくはこちらの記事に👇
育休を取ることは、家族のためだけじゃなく、社会全体の意識を変える一歩。
周囲の理解が少しずつ広がることで、「男性が育児をする」ことが普通になっていく。
その変化を肌で感じたのも、この1年の大きな収穫でした。
まとめ|男性の育休は“キャリアのブランク”ではなく“人生の投資”
1年間の育児休業を通して、僕が強く感じたことは、
**「男性の育休はキャリアのマイナスではなく、家族との関係を築く大切な時間」**だということです。
育児休業給付金の制度が整い、企業も取得を後押しする今こそ、
「家庭にしっかり向き合う期間」を取るチャンスです。
もちろん最初は不安でした。
周囲の反応や収入面、復職後の評価——どれも気になります。
でも、いざ始めてみると、
子どもの成長を間近で見られる1日は、何ものにも代えがたい価値がありました。
1年前は抱っこするだけで泣いていた息子が、
今では自分から手を伸ばして笑いかけてくれる。
その変化を毎日見届けられたことが、僕にとって何よりの財産です。

育休を取ったからこそ、仕事にも新しい視点が生まれたと感じています。
時間管理やチームワークの重要性を、家庭の中でもう一度学べたからです。
これから育休を考えている方へ
もしあなたが今、「取りたいけど迷っている」と感じているなら、
一度だけでも立ち止まって考えてみてください。
育休は、家族と自分の未来を整える期間です。
制度を知り、準備をして行動すれば、誰でもきっと後悔しない選択ができます。
僕の経験が、あなたの背中を少しでも押せたなら嬉しいです。

ちなみにですが、
育休前に育児グッズも揃えておくと安心です!
僕はバタバタ揃えてしまいました、、、
ぜひ、こちらをチェックしてみてください👇





コメント